現在、ロシアワールドカップの最終予選が行われているなか、1993年にJリーグが開幕して年々サッカー人口が増加してきました。
サッカー日本代表もほとんどの選手が海外でプレーするほどになり、子供たちの憧れの職業とまでいわれるようになりました。
先日行われた日本×タイの試合では4-0で快勝するも、大迫選手や今野選手が怪我で離脱を余儀なくされました。
激しく身体をぶつける選手は怪我が多いのですが、今回はサッカー選手に多い怪我の一つの捻挫のケアについて説明します。
足関節捻挫
サッカーにおいて最も多い怪我が足関節捻挫です。
ドリブルをして横からスライディングやタックルをされた時や、ジャンプして競り合った際にバランスを崩して足首を捻ったり、相手に足を蹴られたりとか様々な動きの中で怪我になりやすい状況が考えられます。
よく起こる足関節捻挫は内側に捻って損傷する内反捻挫が多いですが、たまに外側に捻った外反捻挫も起こります。
外反捻挫の場合は、内反捻挫よりも重症度が高くなかなか治りにくいと一般的には言われています。
捻挫における応急処置(RICE処置)
RICE処置は捻挫、打撲の怪我に対する応急処置としての基本となるものです。
怪我をしてからすぐに応急処置をするのとしないのとでは、治るスピードも全く違うので最低限の知識として覚えて頂きたいと思います。
Rest(安静)
怪我をしたと思ったら、すぐに動かさないようにして患部に体重がかからないようにして下さい。
無理に動かすと二次的損傷や患部を悪化させる要因となります。
ICE(冷却)
次に行うことは患部を冷やす(アイシング)ことです。冷やす目的は痛みの緩和と血管を収縮させることで組織の炎症や出血を最小限に抑えることができることです。アイシングするときの道具は氷のうやアイスパックを使用します。
アイシングは約20分続けることで効果が得られます。
最初は痛いのですが、段々暖かくなったり、ピリピリしたりしますが15分から20分前後で感覚がなくなるので感覚がなくなり次第アイシングを終了して下さい。
もし、20分冷やしてもまた痛みが増悪する場合は40分間ぐらい間隔をあけてまた20分冷やして下さい。
また凍傷の危険性もあるので氷の温度は0度にしてください。
氷のうであれば少し水を加えることは大切です。
湿布ではアイシングにならないのでお気をつけ下さい。
Compression(圧迫)
患部を圧迫することで組織の損傷の広がりを抑える効果があります。
また、患部を固定することで痛い動きの制限が出来るため、負担が軽減されます。
圧迫が強すぎると、血流が阻害されるので患部の足の指の色や足がしびれてないかしっかりと確認して行って下さい。
Elevation(挙上)
患部を心臓より高い位置に置くことで痛みを軽減させることができます。
なにか手頃な高さがあるものをで良いので、その上に患部をのせてください。
最も大切なのはRICE処置後のケア
最も多いのは、RICE処置の後、痛みがなくなればそのままサッカーをする選手が多いということです。
痛みが消えたからいって治っているのではありません。
捻挫はほとんど足の骨の歪みを引き起こします。
歪みを放置したままプレーすると膝や股関節といった場所にも痛みを感じる可能性があります。
整形外科では、湿布や痛み止めのお薬を出されるかとおもいますが、サッカー選手の捻挫はのちのち癖になりやすいので、
足首捻挫やスポーツ外傷に詳しい先生に適切に診てもらいましょう。
当院はスポーツ専門院です
当院はスポーツの怪我を最も得意としております。
捻挫は足根骨や腓骨といった足の歪みがほとんどの方に見られます。
サッカー選手は足首の痛みで引退を決めた選手もいるほど多い怪我なので、一度きちんと身体の状態を見てもらいましょうね。
何かご質問やご相談がございましたらお気軽にご連絡下さい。
森崎 雅之
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